
これは特定サービスの批判ではなく、私自身が経験した「送金レールの相性リスク」の記録。
CEXのAML判定ロジックは非公開のため、解釈には推測を含む。
1. 起きたこと(事実のみ)
オンチェーンで保有していたETHを、BaaS/中継型サービスを経由してCEXへ送金。
結果は「着金とほぼ同時にアカウント制限」。
- 送金前:通常利用
- 送金:中継サービス → CEX(ETH)
- 直後:出金・取引が停止
- 理由:具体説明ほぼ無し
取引内容や利用先とは無関係に、入金イベントだけでトリガーされた形。
2. BaaS/中継モデルの構造
多くのBaaS・決済代行は、
- ユーザー個別アドレスではなく
- 共有ホットウォレットでプール管理
- 出金は在庫から「代替送金」
- 内部台帳で残高を管理
という設計が一般的。
「個人の資金」ではなく
「中継事業者名義のウォレットからの資金」
として評価されやすい構造になる。
3. なぜETHは特にセンシティブか
ステーブルよりETHは、
- DeFi・ブリッジ経路が多い
- コントラクト相互作用が複雑
- トレーサビリティ評価が下がりやすい
- ガス支払いで履歴が混在しやすい
という性質を持つ。
中継モデルと組み合わさると「相性が悪い」可能性が高い。
4. 本質はレールの問題
今回のポイントは行き先ではなく、
BaaS/中継経由 × オンチェーンETH × CEX入金
という導線そのもの。
何を取引したか、どのサービスを使ったかは直接の原因ではなさそう、というのが現在の理解。
5. 同じ事故を避けるチェック
避けたいパターン
- オンチェーンETH → BaaS/中継 → CEX
- 中継箱として決済基盤を利用
- 着金後すぐの再送金
比較的無難
- オンチェーン → 直接DEX
- 銀行オンランプ → CEX
- ステーブル主体のホワイト導線
6. 学び
- BaaS経由=銀行と同等、ではない
- CEXのAMLは「レール単位」で評価されやすい
- ETHは想像以上に扱いがセンシティブ
- 中継構造はトレーサビリティを弱める
7. まとめ
これは誰かの落ち度というより、設計思想の衝突に近い話。
オンチェーン資産をCEXに入れる前には、通すレールそのものを疑う必要がある。
同じミスを繰り返さないための記録として。