
海外FXで長く戦ってきた人なら、一度はこう思ったことがあるはずだ。
「俺が負けた金は、いったい誰の懐に入ってるんだ?」
その問いに対して、これほど明快で、かつ”投資家自身がその懐に入れる”モデルがあるだろうか?
本記事では、Hyperliquid(ハイパーリキッド)という次世代分散型取引所(DEX)と、そこに存在する「HLP(Hyperliquid Liquidity Providers)」の仕組みについて、
海外FXトレーダーの視点から詳しく掘り下げていく。
■ HLPとは何か?──「敵の側」に立てる唯一のVault
HLPは、Hyperliquidにおけるマーケットメイクの心臓部だ。
簡単に言えば、「トレーダーの反対ポジションを常に取る巨大なVault」である。
例えば、誰かがBTCをロングした場合、HLPは自動でショートを持つ。
そのトレーダーが勝てばHLPは損し、トレーダーが負ければHLPが儲かる。
これはつまり、HLPに出資するということは、”マーケット全体の養分”の逆側に立つということを意味する。
■ 海外FXとの違い──資金管理の透明度と利益構造
● 海外FX(特にDD方式)
- トレーダーの負け=業者の利益(カウンターパーティ)
- トレーダーの勝ち=業者の損
- でも、業者の運用はブラックボックス
- 出資して利益を分けてもらうことは不可
● HLP(Hyperliquid)
- トレーダーの負け=出資者(あなた)の利益
- トレーダーの勝ち=出資者のVaultが減る
- 全資産・ポジション・損益がオンチェーンで見える
- 誰でも出資して利益分配に参加できる
この違いは決定的だ。
■ HLPの収益モデル
HLPのVaultは、次の3つの方法で利益を上げる:
- トレーダーの損失
反対ポジションを保有しているため、トレーダーが損失を出せばその分HLPは儲かる。 - ファンディングレート
建玉を持つトレーダーが支払う費用。これがHLPに入る。 - 取引・清算手数料
トレードのたびに徴収される小さな利益の積み重ね。
ただし注意点もある。
トレーダーが全員同じ方向(たとえばロング)にポジションを持ち、かつ勝ちまくった場合、HLPは普通に赤字になる。
■ 清算リスクについて──HLPは吹き飛ぶのか?
FX経験者がまず気になるのが、「じゃあHLPも証拠金割れで清算されるのか?」という点。
答えはNO。
- HLPはVault方式で運用される集団ポジション
- 証拠金維持率という概念はない
- 価格が逆行し続けても、Vaultがゼロにならない限り強制清算はない
つまり、負けても生き残り続けるが、残高は確実に減るという構造だ。
■ どんなときにHLPが危ないか?
- 市場が一方向に動き、トレーダーがほぼ全員勝っている
- ネットポジションが極端に偏っている
- Vault残高(TVL)が大きく減っている
一方で、トレーダーが損切り・清算されまくっているタイミングでは、HLPは大きな利益を出しやすい。
■ 出資する前にチェックすべき指標
出資の可否を判断するために、以下のデータは必ず見ておきたい:
- TVL(Vaultの残高)
- 累積PNL(損益の推移)
- ネットポジション(ロング・ショートの偏り)
- トレーダーの勝率と損益傾向
- ファンディング&手数料収益
■ 仮に海外FX業者がHLP型運用をしたら?
● 実現すれば…
- 出資者がトレーダーと戦う側に立てるFX業者が誕生
- 取引の透明性が格段に上がる
● しかし現実は…
- 顧客資金をトレーダーの相手に使うのは多くの国で違法
- ブローカーの収益が不安定になる
- 規制・システム・透明性のハードルが高い
やろうと思えば革命になるが、既存のFX業者にはほぼ不可能。
■ ではどうすべきか?
もう、トレーダーの裏側に立ってみればいい。
マーケットの裏で笑っている者の側に。
それが、HLPへの出資という形で誰にでも可能になっている。
出資は以下のリンクから可能:
https://app.hyperliquid.xyz/join/MATSUBARA
Vault残高や収益履歴もすべて公開されているので、透明度は非常に高い。
■ 締めの一言
海外FXで経験を積んだ者こそ、HLPの構造を理解するとゾッとする。
あれだけ不透明だった「相場の敵の姿」が、ここには全部さらけ出されているのだ。
Hyperliquidは、マーケットの裏側を知る者たちのためにある。
そして、今やその裏側に誰でも立てる時代が来ている。


