日々思うこと

旧MM2H申請から取得まで|2018〜2019年の実体験

この記事の位置付け

2018年に旧MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)を申請し、2019年に仮承認と本承認を得るまでの記録です。当時のブログには、待っている間の短い記事が断片的に残っていました。この記事は、それらを一本にまとめ直し、後から確認できる資料と照らし合わせたものです。

このページはもともと2019年2月27日に「MM2H仮承認まで最大あと4ヶ月」という短い記事として公開したものです。公開日とURLはそのままに、中身を回顧記録として書き直しました。

これは2018〜2019年当時の旧MM2Hの記録です。現在の申請ガイドではありません。MM2Hはその後に制度が大きく変わっており、ここに書いた条件・待機期間・手続きの流れを、今の目安として使うことはできません。現在の制度については必ず公式情報をご確認ください。

書き分けの約束事です。以下では4つを区別します。私が実際に体験したこと、当時エージェントや読者の方から聞いた話、公的資料や当時の報道で確認できたこと、そして今回調べても確認できなかったこと。確認できなかったものは、確認できなかったと書きます。

2018〜2019年の時系列

まず全体の流れです。各行の末尾に、その情報がどこから来たものかを付けています。

時期できごと(情報の出どころ)
2018年5月ごろエージェントへ申請書を提出。[本人の記録で確認。ただし後述の食い違いあり]
2018年11月14日申請から6か月以上が過ぎても連絡なし。政権交代の影響を疑う。[本人の記録で確認]
2018年12月25日エージェントに問い合わせ。審査は一時停止中、翌月から動きがあると聞く。[当時聞いた内容]
2019年1月22日申請書が最低4000件たまっており、承認会議が半年開かれていないと聞く。[当時聞いた内容。今回は裏付け不能]
2019年2月6日エージェントの持ち込みが1日2件に制限されている、最終判断は内務省、と聞く。[当時聞いた内容]
2019年2月25日観光芸術文化省がタスクフォース設置を発表。3月開始・7月終了の予定と報じられる。[当時の報道で確認]
2019年2月27日読者の方からこの報道を教わり、仮承認まで最大あと4か月と考える。[本人の記録で確認]
2019年3月21日エージェントから仮承認合格の連絡。[本人の記録で確認]
2019年4〜5月仮承認後、口座開設、定期預金の送金、健康診断、本申請へ進む段取りを記録。2019年5月17日の記事で本承認完了を確認。[本人の記録で確認]
2019年5月17日本承認が完了。取得までおよそ1年。[本人の記録で確認]

申請から半年が経過した時期

2018年11月14日、私はこう書いています。

MM2H申請から6ヶ月以上経過しましたが、まだ連絡がありません。やはり政権交代で手続きが遅れているんでしょうかね。

もともとは2018年8月ごろにマレーシアへ移るつもりでいました。それが秋になっても動かず、次は「今月中に仮承認が下りれば12月中旬には出発できるか」と皮算用をしています。結果から言えば、この見通しは半年ほど外れました。

この時期、私はマレーシア以外の選択肢も並行して調べていました。MM2Hがいつ下りるか分からないので、別の国の長期滞在制度も検討していた、という程度の話です。どれが良いという判断は当時もついておらず、いま読み返しても人に勧められるような整理はできていません。ここでは、待っている間に落ち着かず動き回っていた、という事実だけ残します。

同じ記事には、待つこと自体への苛立ちも書いてありました。「ただビザを待っているだけでは精神衛生的にも良くない」「果報は寝て待つべきなのかもしれませんが、果報は起きて待つのが私のポリシー」。ビザを待つ時間は、予定が立たない時間でもありました。

待機中に得ていた情報

2018年12月から2019年2月にかけて、私が書き残していたのは、ほとんどが人から聞いた話です。ここは特に慎重に扱います。

12月25日、エージェントに進捗を問い合わせたところ、審査は一時停止しており、再開され次第まとめて結果が出る、来月から動きがある、という説明でした。私はこれを聞いて「承認が下りるのは来年の夏かもしれない」と書いています。

1月22日には、申請書が最低4000件たまっていて、承認会議が半年ほど一度も開かれていない、という話が入ってきました。私はそこから「昨年5月組の仮承認は早くても7〜8月では」と逆算しています。この4000件という数字は、当時私が聞いた内容です。出どころを今回確認することはできませんでした。

2月6日には、各エージェントの持ち込みが1日2件に制限されている、最終判断は内務省で行われている、事実上の審査凍結状態だ、という話を書いています。このうち内務省が関与しているという点は、後述する当時の報道とも整合しました。持ち込み制限の件は、今回は裏付けが取れていません。

なお2月6日の記事には、審査が止まっている原因について、特定の国の出身者に問題があるという趣旨の伝聞も書いていました。裏づけのない伝聞であり、特定の集団に原因を帰する書き方でもあるため、この記事には引き継ぎません。

仮承認

2019年2月27日、読者の方からマレーシアの報道を教えていただきました。私はそれを読んで「3月から7月までの間に仮承認の手続きが完了する」「つまり仮承認まで最大あと4ヶ月」と書いています。

この元記事は今も読めます。2019年2月25日付のSinar Harian紙で、観光芸術文化省が関係省庁を集めたタスクフォースを設置し、3月に始めて7月に終える予定だ、という当時のモハマディン・ケタピ大臣の声明を報じたものです。記事には、対象となる滞留案件は3727件で、うち894件が承認のため内務省へ送られており、2019年の新規申請は668件だとあります。また、MM2Hの承認は前年から内務省の管轄になり、同省の定めた保安審査を経る必要がある、とも書かれています。

私が1月に聞いていた「4000件」と、2月の大臣声明の「3727件」は数字が違います。時期も出どころも違うので、どちらが正しいという話ではありません。当時私が手にしていた数字は、公表された数字とは別のものだった、ということです。

そして3月21日、エージェントから仮承認合格の連絡が来ました。

昨夜、エージェントからMM2H仮承認合格の連絡が来ました。審査凍結から約半年。なんとか仮承認を得ることができましたよ。

この時点で私が書いている次の段取りは、成功報酬の支払い、マレーシアの口座開設と定期預金のための海外送金、現地に入ってからの健康診断、そしてビザの本申請でした。渡航は4月上旬から中旬を目安に考えていて、コンドミニアムの空室状況次第では遅れるかもしれない、とも書いています。

本承認

2019年5月17日、本承認が完了しました。

ようやく本日、MM2Hの本承認が完了致しました。取得までかなりの時間がかかりましたよ。約1年くらいでしょうか。当時は3ヶ月ほどで取得できるとのことだったので、ビザというのを甘く考えていたのですが、今回の件でビザの重さを完全に思い知らされましたね。

申請前に聞いていた所要期間は約3か月、実際にかかったのは約1年でした。この差が、この一連の記録でいちばんはっきりしている数字だと思います。

もうひとつ書いていたのが、ビザの有効期間についてです。当時の私のパスポートは残り5年ほどで、そのためビザも5年になった、と記録しています。あわせて「更新が可能らしいので、5年後にパスポートを更新する際にMM2Hも更新すれば次は10年になる」とも書いていますが、これは当時エージェントから聞いた説明であり、私が公式資料で確認したものではありません。現在の制度では有効期間の考え方そのものが変わっているため、この記述を今の見込みとして読まないでください。

当時の記録から分かること

読み返して気づいたことが、いくつかあります。

ひとつは、私が持っていた情報のほとんどが伝聞だったということです。エージェントからの説明、読者の方からの情報、それを自分で逆算した見通し。公表資料を自分で確認した形跡は、当時の記事にはほとんどありません。今回あらためて2019年2月の報道にあたって、ようやく件数や日程の裏づけが取れました。

ふたつめは、その伝聞が、大枠では合っていて、細部では違っていたということです。内務省が最終判断に関わっているという話は当時の報道とも一致していました。一方で件数は4000件と3727件で食い違い、「昨年5月組は7〜8月」という私の逆算に対して、実際の仮承認は3月21日でした。悪い方向に外れることもあれば、良い方向に外れることもあった、という程度の精度だったのだと思います。

三つめは、自分の記録の中にも食い違いがあるということです。2018年11月の記事では「申請から6ヶ月以上経過」と書き、2019年1月の記事でも「昨年5月に申請書を提出した」と書いています。ところが2018年12月の記事には「MM2Hの申請をして約二年」という、整合しない一行があります。一方で先の2記事の記述は互いに一致します。そのためこの記事では申請時期として2018年5月ごろを採用し、整合しない一文は事実認定に使いません。

最後に、これは書いておきたいことです。当時の私は、いつ下りるか分からないものを待ちながら、数日おきに見通しを立て直していました。その見通しはたいてい外れています。ただ、外れた見通しごと日付を付けて残しておいたおかげで、7年以上たった今でも、何をいつ知っていたのかを再構成することができました。記録に日付と出どころを添えておくことの意味を、今回あらためて感じています。

現在のMM2H制度とは分けて読む

繰り返しになりますが、ここまでの内容は2018〜2019年当時の旧MM2Hの記録です。制度はその後に改定されており、当時の条件はそのまま残っていません。

以下は2026年8月25日時点で、MOTACの公式ガイドラインと2025年5月28日付の公式アナウンスの本文から直接確認できた範囲です。MM2Hは観光芸術文化省(MOTAC)が所管し、申請は同省の免許を受けたMM2H事業者を通じて、ワンストップセンター(OSC MM2H)で扱われます。入国管理に関する事項と最終承認は内務省・入国管理局の管轄です。

現行制度にはプラチナ、ゴールド、シルバー、経済特区・金融特区(SEZ/SFZ)の4区分があり、いずれにも住宅購入の要件があります。ただし要件の立て方は区分によって異なります。プラチナ、ゴールド、シルバーはMM2Hパスのエンドースメント(付与手続き)の日から1年以内に購入を完了させること、SEZ/SFZはジョホール州フォレストシティの対象物件をMM2Hパスのエンドースメント前に購入していることが求められます。購入した住宅は原則として10年間売却できません。また50歳未満の参加者には、年間累計90日のマレーシア滞在が求められます。

金額や有効期間などの具体的な数値は、公式サイト上では画像として掲載されており、今回テキストとして読み取ることができませんでした。そのためこの記事では金額を書きません。条件を確認する必要がある方は、代行業者や個人ブログではなく、下記の公式サイトの本文を直接ご確認ください。

  • 私が2019年に取得した旧制度のビザが、現行制度のもとでどう扱われるのかについて、今回、公式資料では確認できませんでした。旧制度の取得者に関する扱いを知りたい方は、OSC MM2Hまたは入国管理局にご確認ください
  • この記事に出てくる待機期間、件数、所要期間、有効期間を、現在の目安として使わないでください
  • この記事は特定の事業者や申請方法を勧めるものではありません。当時利用したエージェント名も記載していません

元になった7記事

この記事は、2018年から2019年にかけて書いた次の7本をまとめ直したものです。7本目はこのページそのもので、当時の短い記事を書き直したものになります。それ以外の6本は、公開日のまま残してあります。

出典

今回、本文を直接確認したものだけを挙げます。

制度と件数に関する記述は上記で確認したものです。それ以外は当時の私の記録と、当時人から聞いた話、そしてそこから今考えたことです。確認できなかったことは、確認できなかったと本文に書いています。

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