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【2026年8月版】KAST vs Xapo比較|年会費・実物カード・還元・ATM・為替手数料

2025年3月時点のSolanaデザインのVisa Platinumカード
2025年3月時点のXapo Bank Mastercardデビットカード

本記事の情報は2026年8月24日時点のもので、一部は2026年9月28日に閲覧した公式ページで確認できた範囲で修正した。料金や条件は変更されることがあるため、申し込み前には必ず公式サイトで最新の条件を確認してほしい。

本記事には紹介リンクを含みます。KASTへのリンクは紹介リンクであり、経由して申し込みが行われた場合、筆者に報酬が発生することがある。Xapoへのリンクは紹介コードを含まない公式ページへのリンクである。

1. 2026年に何が変わったか

この記事はもともと2025年3月に書いたものだが、その後KASTとXapoの双方で条件が変わり、当時の記述はすでに実態と合わなくなっていた。主な変更点は次の3つである。

  • KASTのStandardカードは、従来の$100のカード本体代が撤廃された。2026年1月8日公開の公式ブログによると、Standardの実物カードは本体無料で、送料$40がかかる。なお、KAST公式のカード紹介ページによると、金属製など一部の券面には、アプリに表示される追加料金がある。
  • KASTは2026年5月5日に、カードごとの料金体系から、アカウント単位のメンバーシップ(Standard / Premium / Private)へ移行した。年会費と特典(キャッシュバックなど)はメンバーシップごとに定められている。
  • Xapoは2026年7月1日から、日常のカード決済に対する一般的なキャッシュバックを、対象を絞った期間限定のキャンペーンに置き換えた。

本記事は、2026年8月24日時点のKAST・Xapo公式の記載を基準に全面的に書き直し、2026年9月28日に公式ページで確認できた範囲で一部を修正したものである。

2. KASTとXapoの現在の位置づけ

KASTは、VISAブランドのカード(StandardはVISA Platinum、Premium・PrivateはVISA Infinite)を提供するサービスである。公式サイトのフッターには「KASTは金融技術企業であり、銀行ではない。バーチャル口座・決済カード・カストディ・オンオフランプの各サービスは、ライセンスを持つパートナーによって提供される」と明記されている。Standardメンバーシップは年会費$0で利用できる。

Xapo Bankは、年会費$1,000の会員制サービスである。会員費にはUSDの銀行口座とデビットカードが含まれ、カードはその付帯サービスという位置づけになる。年会費が先に発生するため、カード単体ではなく会員制サービス全体で評価する対象といえる。

Xapoの法人と登録上の区分にも注意が必要である。Xapo Bank Limitedはジブラルタル金融サービス委員会(GFSC)の規制を受ける信用機関(credit institution)であり、Xapo VASP Limitedは同委員会の規制を受けるDLTプロバイダーとして登録された別の法人である。そして暗号資産の預け入れは、Gibraltar Deposit Guarantee Scheme(ジブラルタル預金保証制度)の対象外である。「銀行だから預けた暗号資産も保護される」という理解は成り立たない。

両者は同じ土俵の商品ではない。KASTは「年会費$0から持てるカードサービス」、Xapoは「年会費を前提に、USDの銀行口座とカードをまとめた会員制サービス」であり、比べる際はこの前提を踏まえる必要がある。

3. 現行条件の比較(2026年8月24日時点、一部は2026年9月28日に再確認)

項目 KAST(Standard) Xapo Bank
年会費 $0 $1,000/年
実物カード 本体無料・送料$40(金属製など一部の券面は、アプリに表示される追加料金あり) Metalカードの発行手数料は$0
決済還元 USDキャッシュバックあり(率・対象額・集計期間はKASTアプリと公式案内で確認) 一般決済の常設還元は2026年7月1日に終了。以後は対象限定・期間限定のキャンペーン方式
非USD決済のFX手数料 料率はKASTの公式料金案内で確認 FX手数料・隠れたスプレッドなし
ATM出金手数料 KASTの公式料金案内で確認 月$100まで$0。月間$100を超えた後のATM出金には、出金額の2%
ATM出金上限 1回$250まで(手数料込み)、直近24時間(ローリング)で3回まで(KAST公式のカード紹介ページの記載)。ATM運営者が独自の制限を設ける場合がある 1日$2,000まで
ATM運営者側の手数料 今回の確認資料では確認できていない 別途発生する場合あり
Apple Pay / Google Pay 対応(KAST公式のカード紹介ページの記載。加盟店が対応している場合に利用できる。手数料はKASTの公式料金案内で確認) 今回の確認資料では明示されていない

KAST公式サイト内には記載の差がある。2026年1月8日公開の公式ブログには、Standardカードについて現在のメンバーシップ案内とは異なる還元条件が書かれている。また、KASTのメンバーシップ規約は、キャッシュバックの率・対象額などの条件はアプリに表示され、更新されうるとしている。このため本記事では、キャッシュバックの具体的な数値を載せていない。

4. KASTのStandard / Premium / Privateの違い

項目 Standard Premium Private
年会費 $0 $1,000/年 $10,000/年
USDキャッシュバック あり(条件は公式案内で確認) あり(条件は公式案内で確認) あり(条件は公式案内で確認)
KASTポイント なし あり あり
実物カード 本体無料・送料$40(一部の券面は追加料金あり) 含まれる 含まれる
カード種別 VISA Platinum VISA Infinite VISA Infinite

キャッシュバックと手数料は、別々に確認する必要がある。本記事では両者を差し引いた「実質還元率」を提示しない。キャッシュバックの率・対象額・集計期間はアプリに表示され更新されうるとされており、非USD決済などの手数料の料率は今回の確認資料で確認できていないためである。実際の負担は、公式の案内を自分の利用パターンに当てはめて確認してほしい。

なお、2025年時点の本記事に記載していたSolana Card、K Card、Solana Illuma、Solana Gold、X Card、X Card (Founders Edition) といった区分は、現行のメンバーシップ制度では、個別に料金が設定されたカードとしては扱われていない。KASTは2026年5月5日の公式ブログで、カード単位の料金からアカウント単位のメンバーシップへ移行したと説明し、既存のFounders Card保有者にはPremiumメンバーシップを無期限で付与すること、LimitedカードとFounderカードは今後発行しないことを示している。その他の旧区分について個別の扱いを示す記載は確認できていないため、本記事では現在のメンバーシップ3階層を扱う。

5. Xapoの年会費と、常設キャッシュバックの終了

Xapoの会員費は年$1,000である。会員費にはUSDの銀行口座とデビットカードが含まれ、カードにはメタル・プラスチック・バーチャルの種類がある。

2026年7月1日から、Xapoは日常のカード決済に対する一般的なキャッシュバックを、対象を絞った期間限定のキャンペーンに置き換えた。本記事では個別のキャンペーンは扱わない。

これは本記事の旧版にとって大きな変更点である。旧版では「1%のBTC還元で年会費を回収する」という前提で必要決済額を計算していたが、その前提となる常設還元は現在存在しない。該当する記述はすべて削除した。

一方、外貨でのカード決済にFX手数料や隠れたスプレッドがかからないことは、今回確認した公式ページにも記載されている。

カードの手数料と上限は次のとおり。ATM出金は月$100まで$0で、月間$100を超えた後のATM出金には出金額の2%がかかる。ATM運営者側の手数料が別途発生する場合がある。ATM出金の上限は1日$2,000。カードの再発行は年1回目が無料で、それ以降は1枚$25。

6. どのような利用者に向くか

まず、年会費の有無が分かれ目になる。

  • 年会費を負担せずにカードを持ちたい場合、KASTのStandardが該当する。年会費は$0で、Standardの実物カードは本体無料・送料$40(金属製など一部の券面は追加料金あり)。
  • USD建ての決済が中心の場合、KASTのキャッシュバックの対象になりうる。率・対象額・集計期間は公式案内で確認してほしい。
  • 非USDの決済が多い場合、KASTでは非USD決済の手数料を公式料金案内で確認する必要がある一方、XapoはFX手数料なしとしている。ただしXapoは年$1,000の会員費が先に発生する。
  • USDの銀行口座とカードをまとめて使いたい場合、Xapoの検討対象になる。年$1,000の会員費が先に発生し、暗号資産の預け入れは預金保証制度の対象外である。カード単体の還元で年会費を判断する商品ではない。
  • ATMでの現金化を頻繁に行う場合、いずれも上限と手数料の確認が必要になる。KASTは1回$250(手数料込み)・直近24時間で3回まで、Xapoは1日$2,000までという上限がある。

7. 条件変更と、確認できていないこと

料金・限度額・特典は変更されることがある。KASTのメンバーシップ規約は、メンバーシップの区分・特典・料金を変更できるとし、重要な変更は少なくとも7日前に通知するとしている。本記事の数値は2026年8月24日時点(一部は2026年9月28日に閲覧した公式ページで確認)のものにすぎない。

また、手数料や利用条件は国・地域や利用方法によって異なる場合がある。個々の利用者に適用される条件は、公式の案内で確認してほしい。

本記事を書くにあたって確認できなかった事項も記しておく。

  • XapoカードのApple Pay / Google Pay対応は、今回の確認資料では明示されていない。旧版には「非対応」と書いていたが、根拠を確認できなかったため削除した。対応しているとも書いていない。
  • KASTのATM運営者側の手数料は、今回の確認資料では確認できていない。かからないという意味ではない。
  • 旧区分のKASTカードの現況は、KASTの2026年5月5日の公式ブログで、LimitedカードとFounderカードの新規発行終了と、既存のFounders Card保有者へのPremiumメンバーシップの無期限付与が示されている。その他の旧区分の個別の扱いは確認できていない。
  • KASTの手数料の料率(非USD決済、ATM出金、Apple Pay / Google Pay)と、キャッシュバックの率・対象額・集計期間は、2026年9月28日の再確認では公式ページで確認できなかったため、本文に数値を載せていない。

8. 結論

2026年8月時点で、この2枚は用途の異なるカードである。

KASTは、Standardなら年会費$0で持てるカードである。Standardの実物カードは本体無料・送料$40(金属製など一部の券面は追加料金あり)。ATM出金は1回$250(手数料込み)・直近24時間で3回までで、非USD決済やATM出金の手数料は公式料金案内で確認が必要である。

Xapoは、年$1,000の会員費を前提に、USDの銀行口座とカードを利用する会員制サービスである。一般的なキャッシュバックが期間限定のキャンペーンに置き換わった現在、カード還元だけで会員費を判断する構図は成立しない。評価するなら、FX手数料がない点を含め、会員制サービス全体で見る必要がある。暗号資産の預け入れが預金保証制度の対象外である点も踏まえてほしい。

どちらも条件変更が続いている領域なので、申し込みの直前に公式サイトで数字を確認してほしい。

▶ KASTを確認する(紹介リンク)

▶ Xapo Bank Membership(公式・紹介コードなし)

9. 実体験の記録:2023年にマレーシアでXapoを使った話

ここまでは公式に公開されている条件の話である。実際に使ったときの感触は別に書いている。

2023年、マレーシア在住時にXapoを使った際の記録が以下の記事にある。当時と現在では条件が変わっている点に注意してほしい(特にキャッシュバックは2026年7月に常設分が終了している)。あくまで当時の体験として読んでいただきたい。

▶ マレーシアでXapoを使った2023年の実体験

10. 参照した公式情報

本記事の数値は、以下のページを2026年8月24日時点で確認したものである。2026年9月28日には、KASTのメンバーシップ関連ページなどを追加で確認し、確認できなかった数値を本文から外した。かっこ内の日付は各ページに表示された公開日・発効日・更新日で、確認した日とは別である。

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