
コロナ自粛の影響で自宅でFXに挑戦する方々が目立ちますので私が以前noteで有料にしていたものを無料で提供したいと思います。FXトレードにおけるメンタルにフォーカスした内容となりますので興味のある方どうぞ。今の時代に合わない部分もありますが何かの参考になれば嬉しいです。
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【トレードから学べること】
トレードは心理的作用が大きく影響するビジネスです。
何故、トレードが上手くいかないのか。
その答えは自分が一番知っている。
まず初めにトレードは『ビジネス』という強い意識が必要。
これを分かっていない人が多いと私は感じます。
【目次】
①『トレードはビジネス』
・経済的苦痛と精神的苦痛
・高性能なコンパス
・資金管理
・本気で戦う覚悟
②『本業と副業』
・中途半端な副業
・時間
・時代との相性
③『儲けた時、損した時』
・トレードの成功とはなにか
・儲けることに直結タイプ
・自分で決めつけている
・自己暗示
・抹消希望記憶
④『自分にご褒美をあげよう』
・溝から脱出
・旅行
⑤『トレードの出口』
・トレードの本質とは
・性格と結果
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①『トレードはビジネス』
トレードを『ビジネス』として考えることが出来るか。
実はほとんどの人がトレードは遊びとして認識しています。
何故、遊びとして認識してしまうのか。
人は本業と副業を区別したがる習性があります。
本業は会社員、副業でトレード。
もしくは本業は会社経営、副業でトレード。
これはこれで間違いではないのですが、
副業という意識だけで、どこか趣味のような遊びのような
感覚になってしまいます。
ビジネスというのは、一時的に利益を出すことが出来ても
継続的に利益を出し続けるのは、とても難しいんです。
特にトレードビジネスというのは誰でも参加することが出来ます。
そのためトレードが簡単だと思われがちなのですが、
実際はそうではないんですよ。
自分のメンタルを常にコントロールし、
必然的に勝つ戦略を組み立てながら相場と向き合わなければなりません。
相場というのは遊びで戦えるほど簡単ではないんですよね。
本業があってトレードは副業という意識は、
あまり良くない考え方だと私は思います。
トレードというのは場合によっては、
本業を超える大きな収入を得ることが可能です。
大きな収入を得ることが出来る反面、
大きな損失を出してしまうこともあります。
しかも自分の予想を大きく上回っての損失は結構な苦痛を伴います。
「経済的苦痛と精神的苦痛。」
一度に二つの苦痛がセットでやって来るのが、
トレードというビジネスです。
トレードには「テクニカル」や「ファンダメンタルズ」
というトレードの判断を手助けするコンパスのようなものが存在します。
確かにこのコンパスを自由自在に使うことが出来るのであれば、
トレードビジネスで成功できると私は確信しております。
ですが、このコンパスを取り扱うのは、
あなたという人間です。
人間というのは感情があります。
そしてトレードはその感情によって失敗させられます。
どんなに高性能なコンパスを持っていても、
使いこなせなかったら全く意味がありません。
テクニカルやファンダメンタルズを気にする前に、
もっと大切なことがあります。
「資金管理」
資金管理は投機家で有名なジョージソロスも常に
「資金管理。資金管理。」と言っています。
「まず生き残れ!儲けるのはそれからだ!」
ジョージソロスの有名な言葉ですね。
つまり、資金ショートしてしまっては相場で戦えない。
という事です。
生き残ることで始めて儲けることができる。
その通りですね。
大きく失敗しなければいくらでも挽回出来るというわけですね。
小さく失敗しながら大きな成功を狙っていく。
これがトレードで勝つ唯一の方法だと私は思います。
ビジネスというのは失敗は付き物です。
成功だけすることなど絶対に不可能なんですよ。
『小さな失敗から生まれる、失敗より大きな成功。』
私はそう思いますよ。
トレードをビジネスとして捉えることが出来るか。
トレードを本業として捉えることが出来るか。
これは本当に重要なことで軽視しすぎると
確実に苦痛を味わう事になることでしょう。
面白いことに苦痛を味わっても、
何度も同じことを繰り返してしまうのが人の本能。
苦痛を避けるための行動が、さらに苦痛を呼ぶことになる。
成功する人と失敗する人の違いは何か。
「本気で戦う覚悟があるか。」
これだけだと思います。
本気なのであれば勝つまで戦い続けるんですよ。
人間の本質とはそういうもの。
なぜ失敗するのか。
「本気で戦っていないから。」
本気で戦う人に本気でない人が挑んでも勝てるはずがない。
これは必然的なんですよね。
本気でない人は必然的に本気の人に負けるんですよ。
②『本業と副業』
本業を持ちながら副業をする人が最近多くなってきています。
本業があったほうが、初めのうちは経済的な心配は少なくなるので
確かに安心することができます。
ですが本業と副業を分けてしまうと、あまり良くありません。
自分では副業と思っている仕事は、誰かの本業でもありますからね。
誰かにとっては本気の副業というわけなんですよ。
もしあなたが中途半端な気持ちで副業をやろうとしているのなら、
今持っている本業に本気になったほうが効率が良いということなんです。
それでも副業をやりたいというのであれば、
本業を辞める。という覚悟がある程度必要なのかもしれませんね。
勘違いして欲しくないのは、本業をやめなければ副業をやってはいけない。
ということではありません。中途半端に副業をやるのであれば
やらない方がいいということなんです。
そして重要なことが一つあります。
「時間の使い方。」これはとても大切だと私は思います。
本業と副業を両立するのであれば、どのような時間配分で仕事をするか。
24時間中、睡眠時間の約7時間は削ることが出来ないので
残りは17時間しかありません。
食事などの時間を一日辺り1時間とすると、残りは16時間です。
この16時間をどう使うべきか。
本業と副業があるのであれば、
本業8時間。副業8時間の合計16時間が良いかもしれませんね。
ここでさらに深く考えてみると色々と発見があります。
本業の8時間と副業の8時間。どちらが生産性が高いのか。
もしくはどちらのほうが稼げるのか。
面白いことに「生産性=稼ぐ」とはならないのが現実。
どういうことかというと、自分では生産性が高いと思ってやっていることは
今の段階では価値として認められていない。ということなんです。
分かりやすく言うと、芸術家や発明家がそうですね。
現段階では価値として認められていない芸術家や発明家は沢山います。
これは時代との相性によるものかもしれません。
時代との相性が良ければ価値として認められ、時代との相性が悪ければ価値として
認められない。というわけです。
それでは時代との相性が悪いのであれば価値を諦めるしかないのかというと、
決してそんなことはありません。時代との相性が悪いのであれば、
時代との相性が良くなるまで生産し続ければいいんです。
時代に認められる価値というのは、自分の生産していく量からしか生まれないんですよね。
質が良く価値のあるものは量からしか生まれないということ。
この事忘れずにをしっかり頭に入れておけば、
間違いなく時代に認められる価値あるものを生産することができる
と私は確信しております。
③『儲けた時、損した時』
トレードで成功したりトレード以外のビジネスで成功すると必ず喜びを感じます。
その反対にトレードで失敗したりビジネスで
失敗すると喜びを感じることができません。
たまに失敗することで喜びを感じる人もいますが、
今回は触れずに話を進ませていただきます。
トレードの成功とトレード以外のビジネスの成功は少し違ってきます。
儲けることで成功と捉えるのであれば成功と言えるのですが、
今回は私の考え方をお伝えできればと思っております。
まず初めに『トレードの成功とはなにか。』
トレードの成功とは儲けを意味します。とても単純ですよね。
相場自体がお金と直結するものなので、
単純に儲けることができれば成功と言えます。
それではトレードで儲けることが出来なければ成功ではないのか。
私は成功ではないと思います。
トレードとは投機。つまり期待値の高い賭博みたいなものです。
賭博の世界に「過程が大事」という成功はありません。
どんなに戦略を立てて勝負しても勝てなければ意味がない。
逆に言うと、戦略をまったく立てなくても勝ててしまえば成功なんですよね。
ここが普通のビジネスと違うところであり、面白いところでもあります。
次に『トレード以外のビジネス成功とはなにか。』
生産性のあるビジネスに関しては、
儲けることだけが成功と私は思っておりません。
トレードと違い、過程が大事だったりもします。
過程とは、何かの開発や研究などですね。
あとはマーケティングでしょうか。
開発したものが初めから売れれば良いのですが、
殆どの商品は急には売れません。
研究も同じです。
研究とは成功するまで実験を繰り返すことなので、
基本は全て失敗になるかと思います。
ですが、失敗したことを教訓に別な方法で再度挑戦をする。
それが研究。
そう考えると開発や研究も同じようなものかもしれませんね。
このように過程を大切にすることによって、
始めて成功となる場合もあるんです。
簡単に説明すると、
成功とは儲けることに直結タイプと、
そうじゃないタイプがあるということなんですよ。
儲けることに直結タイプは「金融関係」
そうじゃないタイプは「テクノロジー」「芸術」でしょうか。
例えなので他にも色々あると思いますが、今回は「テクノロジー」「芸術」で例えます。
「テクノロジー」「芸術」は常に過程が大切です。
儲けることよりも先行して価値の創造。
価値を創造するビジネスの成功とは、過程の節目に存在していると私は思います。
過程の節目を分かりやすくすると、
なにか新しいものを創ろうとして進んだ先にぶつかる場所。
ぶつかった場所が節目です。つまり、結果が出る一つのポイントという事です。
この「結果が出たポイント」はとても重要で、
今後を良くするためヒントが隠されています。
もしヒントを見つけられない場合は成功とはならず、
失敗という結果になります。
ですが、この失敗。自分で決めつけているだけなんですよね。
『自分で決めつけている』
何故自分で決めつけてしまうのか。
これは過去の記憶によるものです。
過去の記憶は強い感情を抱いたものほど強く残るんですよ。
「強い成功の記憶。強い失敗の記憶。」
この二つが頭の中で瞬時に思い出され、直感的に判断するんです。
自分で決めつけてしまった事は、ある意味自己暗示に近いものかもしれませんね。
自己暗示を勝手にかけてしまっているのなら、意図的に自己暗示で記憶は抹消できる。
「意図的に自己暗示で記憶の抹消」は私が実践済みなので、効力はあると思いますよ。
実際のところ、自己暗示というのが少し訓練が必要になってきますが、
訓練さえすれば誰でも可能というわけです。
自己暗示の訓練方法はとても簡単です。
まず抹消したい記憶を紙に書き出します。箇条書きで大丈夫です。
その後、箇条書きで書いた「抹消希望記憶」の横に、
良い方向の文章を書く。
そして「抹消希望記憶」を二重線か何かで消し、
良い方向の文章だけを残す。
以上です。小学生でもできる簡単な方法なんですよ。
私も「抹消希望記憶」を定期的に書き出し、
書き換え作業を半年に一回ペースでやっています。
記憶というのは人間の五感でインプットしているので、
五感のどこかに刻んでしまえば、ある程度の記憶の刷り込みが出来ます。
今回の方法は「視覚」を使った自己暗示ですね。
失敗した。という記憶と、損をした。
という記憶はとてもよく似ています。
『損とはなにか。』
私はこう思います。
「成功することよりも失敗することのほうが大きく感じたとき」
つまり、成功は得。失敗は損。という錯覚のことです。
感じ方によって常に成功も失敗も入れ替わる可能性があるんですよ。
④『自分にご褒美をあげよう』
定期的に自分にご褒美をあげることはとても大切なこと。
成功したときはしっかり自分にご褒美を与え、
失敗した時も自分にご褒美を与える。
普通であれば成功した時だけにご褒美をあげるのですが、
これはあまり良くないんですよね。
何故かというと、失敗した時というのは心理的ダメージが意外と大きいんですよ。
そのため、失敗という溝にハマって出るのに時間がかかる場合があるんです。
失敗が失敗を呼び、さらに失敗する。
よくあることですよね。負のスパイラル。というやつです。
この溝から脱出するためにはある程度のパワーが必要。
そのために、失敗した時は自分にご褒美をあげるべきなんです。
その時によって失敗の種類が変わってくると思います。
失敗の種類によって、ご褒美の種類も変えていくべきですね。
ご褒美の種類も結構あります。
欲しい物を買う、旅行に行く、酒を飲む。
とりあえずこれくらいしか思いつきませんが、
私の場合は「旅行に行く」を常に選んでます。
旅というのは良い刺激になるんですよね。
いつもと見る風景が同じだと、考え方も同じになるんです。
そういう時は旅行に行くといいですね。
旅行先では全てのものがいつもと違います。
違うからこそ、そこでしか思いつかないアイディアが
出てくるかもしれないんですよ。
近場の旅行でも十分刺激があるんですよね。
近場で見る風景さえ変ええれば、
安上がりでリターンの大きいご褒美だと私は思っております。
⑤『トレードの出口』
最終的に何を目標とするのか。
トレードをするのであれば、最終目標を決めておかなければなりません。
トレードの本質はマネーゲームです。
人の寿命は約80年。
その中であなたはトレードというビジネスをどう捉えることができるか。
トレードに出会って死ぬまでトレードを続けるのも正解です。
それとも今だけのビジネスと考えるのも正解です。
トレードで勝つための手法は数多く存在しますが、
どれが正解というのは無いんです。
トレード成功者が成功した手法を真似すれば勝つことが出来るかというと、
そうではないんですよね。
その時の相場にあった手法で、
さらにその成功者の性格に合っていただけ。
という結果ですから。
成功したミュージシャンの真似をしても、
誰も成功できないのと一緒で、
トレードの手法というのは常に自分オリジナルのものであるべきだと私は思います。
松原 真司